「脳男」:TOHOシネマズスカラ座にて

演技は上手いのだけれども...

「脳男」:評価55

監督:瀧本智行 出演:生田斗真、二階堂ふみ、染谷将太etc...

 

 予告編は、時にネタバレをしてしまい、面白さのハードルを上げてしまう。そしてこの作品は、予告編でのネタバレが痛かった。

 確かに、近年の狂気役コンビ二階堂と染谷の演技の巧さに引けを一切取らない存在感ある生田斗真の演技は素晴らしい。「脳男」とタイトルが語っている以上、生田斗真は二階堂の危険すぎる女の演技より上回らなければならないのだが、見事に感情喪失キャラを演じきり、ラストの難しい演技も演じきっていて良かった。

 しかし、ストーリーが冗長すぎたのだ。予告編で「脳男」はボンバーマンではなく、ボンバーマンを倒そうとする正義の男というシチュエーションが分かってしまう。その意外性を抜いた状態で観客はみるわけだから、当然別のどんでん返しを期待する。しかし、あまりに返しが小手レベルでしかもアクションが少なかったので退屈してしまった。

 きっと原因は、やたらと過去回想シーンが多かったからであろう。過去回想は、登場人物の意外な素顔、伏線の設置・解放する場である。しかし、この作品では観客が容易に想像出来る事しか描かれていなかった。それだったら、主治医と「脳男」の危ない恋愛をフィーチャーしたほうがまだ良かったかもしれない。

 役者が上手かっただけに残念な作品でした。