「ジャンゴ 繋がれざる者」:TOHOシネマズ西新井にて

皆が待っていた!QTのマカロニ・ウエスタン(アメリカですが何か?)

「ジャンゴ 繋がれざる者」:評価85

監督:クエンティン・タランティーノ 出演:ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、サミュエル・L・ジャクソンetc

 

 ついにタラちゃんが念願のマカロニ・ウエスタンを撮った!!そして、タイトルやオープニングも映画に対する愛情が詰まっています。マカロニ・ウエスタンと言えば、セルジオ・レオーネ。元々タイトルからタラちゃん一押しの「続・夕陽のガンマン」で攻めようと思っていたらしいのだが、あえて一押しは隠し剣として使い、「続・荒野の用心棒」ネタで攻めていました(まだ未見の作品なので後日鑑賞予定)。

 さて、これは一言で言うとただの西部劇好きのネタ合戦ではありません。ちゃーんとメッセージ性を伴っています。今回のアカデミー賞でタラちゃんが脚本賞を獲れたのは、おそらくマカロニ・ウエスタンの流れ者復讐劇とブラックスプロイテーションのファンキーな黒人の白人に対する復讐という共通点を見つけ出し、なおかつテクニカルに融合した点だと思われる。

 プランテーションの悪徳富豪の下で酷使されている妻を救い出すために、自称歯医者の流れ者とジャンゴは放浪を続ける。そして、華麗な銃さばきで敵をなぎ倒すシーンで黒人のRAPをBGMにする。カメラワークは西部劇なんだけれど、「スーパーフライ(映画)」のようなクールさを備えた描写には興奮せざる終えなかった。

 しかし、今回のタラちゃんのカメラワークに対するオマージュは残念ながらくどかった。「キル・ビル」でも使用していた雑なピンぼけフォーカスを入れすぎたため、刃こぼれを起こしていた。タラちゃんの他の作品のような鋭利なカットを知っているだけに残念でした。でも裏切らないオタ芸っぷりにはまさに「感無量」でした。

 

おまけ:自己オマージュ解読(パンフレットでも完全解読出来ていないらしいので多くは憶測です)

※黒:推測(断定できない) 赤:正解(パンフレットより) 青:不正解(パンフレットより)

 

・「続・荒野の用心棒」:オープニングミュージック

・「続・夕陽のガンマン」:三つ巴の戦闘シーン、銃撃戦(風呂桶の描写)

・「腰抜け二艘拳銃」:シュルツの設定

・「國民の創生」:覆面賞金稼ぎの襲来

・「スーパーフライ」・・・ジャンゴのラストのファッション

・「勇気ある追跡」or「夕陽のガンマン」・・・遠くからの狙い撃ち。前者は遠すぎて撃てなかったのもあり、おそらく後者が正解だろう

・「トゥルー・グリット」:雪山のシーン→「殺しが静かにやってくる」・・・西部劇なのに雪山が出てくる作品の原点らしい

・「風と共に去りぬ」:MISSISSIPPIのテロップ

・「シルク」:温泉入浴シーン

・「エル・トポ」:保安官的な人が銃を乱射して、足の不自由な人が一目散に逃げるとこ