「だいじょうぶ3組」:TOHOシネマズ錦糸町

Handicapped personが一番輝く!

「だいじょうぶ3組」:評価65

監督:廣木隆一 出演:国分太一、乙武洋匡、榮倉奈々etc

 

 ハンディキャップド・パーソンがこれほど格好良く映画に出ている作品は他にいくつこの世にあるのだろうか。「小人の饗宴」、「フリークス」、「エル・トポ」と世界には生涯を持った人を描いた作品があるが、その多くが彼らを汚く描いている。

 しかし、「だいじょうぶ3組」で演じる乙武さんは主役(一応国分太一)を食うほどのイケメンかつナイスな演技をしている。児童とサッカーをしようと声かけに行く五体不満足の先生が、児童に拒否られた時の哀しい目、字の巧さなど。もし、彼が五体満足ならばきっと役者にでもなれただろうくらいに素晴らしかった。

 それ故にストーリーの雑さ、国分太一、特に榮倉奈々の描写がアウトだった。

 なんだかんだ言って、この手の長期学校成長期ものは2時間で収めるのは難しいと思う。ドラマだったら、次第に観る人に登場人物に対する愛着。各児童に対する思い入れを与えることができるが、映画だと時間との戦いだ。「青春デンデケデケデケ」のような勢いがないとぶつ切れ断片映画になってしまう。

 監督が廣木さんだけにそこの腕前を期待していたのだが、乙武さんと児童の使い方にばかり気にとらわれたためか、余計な恋愛描写を排除することを忘れていたようだ。まだ国分太一扮する補助員との友情ものだったり、榮倉奈々を使って三角関係を作るのなら良かったものを、非常にプライベートな話かつ断片的すぎて無駄さが際立ってしまった。個人的には、恋愛描写をエピソード間のリエゾンに充てるのが妥当だと感じた。

 やはり、これはTVドラマ向けだったなと感じてしまう作品でした。そして、彼の次回作に期待が高まった(悪役やってほしいな)。