「キャビン」:シネマサンシャインにて

ホラー好きの祭典

「キャビン」:評価90

監督:ドリュー・ゴダード 出演:クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソンetc

 

 昨年の「したまちコメディ映画祭」の今のところ外れ無し、映画秘宝部門で上映されていた作品をようやく観ることが出来た。えっコメディ映画祭なのにホラー?っとおもうでしょう。いやいや、観れば分かる、ホラー好きの心を鷲掴みにする展開が。

 

まず、警告、この作品は何もレビューや解説等を観て鑑賞してはいけない。面白さが半減するからである。つまり、観る前の人は以下の本記事を読まないでください。

 

 この作品は、いわゆるパロディ映画とは斬新さの面で格が違う。丁度、タランティーノ映画のようなオリジナリティの工夫がされている。

 オープニングのテロップを「ファニー・ゲーム」っぽいクールさを醸し出すのだが、ただ醸し出すのではなく、何も無いような会話のシーンの途中で挟むことで観客をビックリさせる手法を用いている。

 それでもって、その後の展開が金髪美人、彼女を引き立てるための女、真面目、不真面目など密室ホラーの定番(不真面目のキャラクター設定は意外だが)の人員が用意され、「死霊のはらわた」とそっくりなシチュエーションを持ってくる。

 ここでホラー映画ファンは油断するが、監督はそれを狙っていた!さっきの無関係だと思われた研究員の人が登場するのだ。観客の頭にははてなマークが浮かぶ。そう、このの映画は「ソウ」のように、殺人ゲームの主催者側の視点も楽しめる作品なのだ。研究員が辛い仕事の息抜きに、各部門対抗、実写版ホラー映画大会を開いているという斬新な展開だったのだ。各部署の人が、半漁人やゾンビなどを発生させる条件を作り、ゲームに巻き込まれた人の行動を予想し賭をする。なんと面白いイベントなんだろー。しかも、彼らは到底殺しとは無縁の脂ぎったおっさんたちだ。「ジグソウ」のような頭の切れる人たちではない。だから、観客はモンスターと戦う人たちはもちろん、主催者達の涙ぐましいからくり操作をも応援してしまうゴージャスな作りになっていたのだ。

 おっといけない。話はここまで。ラスト30分のサービス精神に満面の笑みがこぼれるであろう快作でした。