「ガッチャマン」:TOHOシネマズ日劇にて

剛力、強力で剛を落とす!!

「ガッチャマン」:評価15

監督:佐藤東弥 出演:剛力彩芽、綾野剛etc

 

 「ガッチャマン」といえば、昨年まであのオチャラケニュース番組Zipの朝アニメのイメージが強く残る。敵であるカッツェがおかまで、彼女やおとぼけ博士のボケに巻き込まれるケンをユーモラスに描いたアニメがそれである。

 さて、そのアニメの好評に味を占めた日テレはまさかの映画化計画を始める。ただでさえ、アニメの原作崩壊具合に熱狂的ファンを逆撫でしているのに良い度胸である。もちろん、コメディ要素を排除した映画化である。ガッチャマンのリアル世代にとっては、奥深いと名高いあのアニメを実写化するだけに厳しく観るであろう。リアル世代ではない私たちにしてみたら、オチャラケガッチャマンのイメージで挑んでしまうであろう。さて、どう考えてもZ旗を掲げたような映画化だが想像通りのホロコーストが待ち受けていた。

 なんたって、剛力扮するジュンが職務怠慢恋愛に励むDQNにしかみえないのだ。そもそも、ここに登場するガッチャマンは一人を救い数千人を殺している状況を把握していないのだ完全中二病の思想できれい事を並べるが実際には人類を救うという重要ミッションを忘れている、そういう集団なのだ。そして際立つのが上記で示したジュンである。カノジョはケンのことが好きすぎて、戦闘そっちのけで如何にケンを落とすかに執着していらっしゃる。しかも、よくよくラストのシーンを観るとカノジョの汚職が露見する。ケンやジョー、その他メンバーは傷だらけ泥だらけになっているのにジュンだけは全然汚れていないのである。よくよく考えたらカノジョのカッツェ戦における功績は、中ボスにとどめを刺しただけだ。「とどめを刺す」功績を竜から奪い取り、自分は高見の見物って「オレたちバブル入行組」かっ!半沢直樹によるお仕置きが必要なようだ。おまけにカノジョは、折角のコスチュームをディスる戦隊ものとしても前代未聞のタブーを犯した先駆者になった。これは原作ファンも戦隊もの好きも激怒する事態である。

 頼む、ケンでもジョーでもいいから「100倍返し」をカノジョに施してくれ!

 そして、博士もメンバーの汚職を見抜いてあげなさいw