「ビザンチウム」:TOHOシネマズシャンテにて

ジョーダンでしょ!ダーティヴァンパイア~

「ビザンチウム」:評価25

監督:ニール・ジョーダン 出演:ジェマ・アータートン、シアーシャ・ローナンetc

 

 「ビザンチウム」とはどうやら古代ギリシャの都市の名前らしいということを、後に読んだサイードの「オリエンタリズム」で知った。残念ながら、古代史は守備範囲になかったため触れずに話そうと思う。しかし、この物語を読み解くためにはギリシャの話が必要なように思える。ストーリーとしては簡単だが、何がメタファーされているかを読み解くためにこれから観る人は事前予習することをおススメする。

 ん~、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」で悔いが残ったから作った感が強いストーリー。魔法や超能力よりも銃派な私にとって退屈だった。200年も生きる孤独なヴァンパイア親子の過去と現在が錯綜とする。娘の為にと風俗で働く母親ヴァンパイア。自分たちは掟で、ヴァンパイアだということを悟られてはいけない。だから母親は娘の命を守るためにも箱入り娘のように扱う。しかし、200年も活動していたら転機は訪れてしまうものだ。娘の恋、揺れる母親の心、掟破りによる刺客の登場で混沌とする人生。

 おそらく、私が楽しめなかったのは「切なさ」が足りなかったせいであろう。トーマス・アルフレッドソンの「ぼくのエリ 200歳の少女」のように、階級による壁やいじめの描写を丹念に描けばもっと見やすく面白い作品になったであろう。

 話は変わるが、ジム・ジャームッシュの最新作がヴァンパイア映画らしい。ちょっと心配になってきたぞw