「ルノワール 陽だまりの裸婦」:試写会

陽だまりの彼女はヌード・アイドル

「ルノワール 陽だまりの彼女」:評価75

監督:ジル・ブルドス 出演:ミシェル・ブーケ、クリスタ・テレetc

 

 印象派画家ルノワールの晩年作「浴女たち」誕生までの軌跡を描いた作品。主にモデルの人中心に描かれているため、また印象派絵画の再現にこだわっているため、ルノワールの半生目当て、あるいは新藤兼人の「北斎漫画」で描かれるお色気シーン目当てで観るとがっかりします。「真珠の首飾りの少女」っぽい作品といえよう。本当に「陽だまりの彼女」んっ間違えた、「陽だまりの裸婦」を扱った作品なのである。

 そして、観ていくと女と男の巧みな愛憎劇が繰り広げられる。主人公の女はルノワールに雇われたヌード・モデル。ヌード・モデルになるとは知らずに金目当てで就職したその女は、金の未払い・長期労働に不満を感じモデル業をやめようと思った矢先、ルノワール家系に属する足を怪我したイケメン帰郷兵と出くわし惚れた勢いでステイを決め込む。エロ爺のまなざしなんか目じゃない。私は「彼」の為に脱ぐのよと張り切る女。そして、その帰郷兵も彼女を寵愛する。さて、ラブラブカップルを見て黙っていない嫉妬を抱く者は少なくない。案の定、男と女の境界線に並行して仁義なき戦いが始まる。男側では、ルノワールvs帰郷兵。老いぼれているくせに我儘でこだわるルノワールに嫌気がさす帰郷兵。デカダンスに満ち溢れた生活から脱出しようと考えるが、ルノワールの裸婦も気になる。帰郷兵はルノワールと対立するとともに自分とも戦う羽目になっていくのだ。一方、女の戦いほどドロドロしたものはない。チャライ新入りの女が男たちに寵愛されていることに嫉妬し始める召使たち。言葉のドッジボールでもって女を追い詰めようとするが、彼女は反抗。高そうなルノワール画伯の作品を壊し始める。召使はいかにして女を追い出すかを考えるのである。

 アイドルはつらいよ、きちんとポジショニングしないと殲滅される運命にある。もちろん、アイドルは常に可視状況に置かれているため抗争が激しく見えるが。普通の社会、組織においても抗争は起きるものだ。いかにして生き残るかは、自分の居場所を見つける、見つからなければ頃合いを見て逃げ出すことに尽きると感じた作品でした。

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コメント: 1
  • #1

    sex telefon (金曜日, 17 11月 2017 21:24)

    niedopadnięcie