「ウィ・アー・ザ・ベスト!」:第26回東京国際映画祭にて

思春期の爆発、ティータイムどころでは...ない

「ウィ・アー・ザ・ベスト!」:評価85

監督:ルーカス・ムーディソン 出演:ミーラ・バルクハンマル、ミーラ・グロシーンetc

 

 北欧版「けいおん!」というキャッチフレーズに惹かれて観に行ったスウェーデン映画。監督の妻ココ・ムーディソンの自伝的白黒漫画が原作である。って自伝かい!と思うほどのDQNっぷりがこの作品で発揮される。まず見た目、えっつ男じゃね?と思うほどエキゾチックだ。そして食堂のばあちゃんに物乞いしたりゴミ漁ったり、金乞いしたりとスクールカーストにすら入れないほどのDQNっぷり、そんなパンクを愛する2人組はひょこんなことからバンド練習できる機会を強奪した!音楽はできた。体育の先生に贈る「球に気を遣っている間にアフリカで子が死んでいるるんだぜ、体育なんか必要ない」と語った「スポーツ大嫌い」という曲だ(中高の体育大嫌いで、表面上の参加しかできなかったトラウマ持つ私は凄く共感)。しかし、ギターのコードもドラムの叩き方も知らない彼女たちは困窮。そこで、スクールカースト最下位にいるギタリスト少女を拉致ってギターを教えてもらうのだ。...クレイジーだw もはや誰からの誹謗中傷も跳ね返す核爆弾持ってカミカゼ特攻する民を止められる者はいない。拉致った相手が敬虔なクリスチャンだろうと、田舎をディスって四面楚歌になろうとおかまいなしだ。

 そんな彼女の奇行に懐かしさを覚えるのは何でだろう?監督はQ&Aで答える。ドキュメンタリータッチで描くことで観客に、思春期の世界に飛び込んでいただけるだろうと。そして中学生ならではの勘違いによるユーモア、そしてスウェーデンの親世代の自分勝手さを楽しく描きたかったそうだ。そう後者について私はQ&Aで質問してみた。ヨーロッパ圏の人は自主自立教育を徹底しているから、夜遊びしていても自己責任で放置プレイらしい。子どもが粗相しても子どもに基本自己解決してもらう。そして親はと言うと...最近の親は子どもを守ろうとちと厳しくなったらしいが、少し前までは時々自分たちのグループや伝統を重んじ遊びほうけるとのこと。だから、日本の親の観点から見たらネグレクト飛び越して「オトナ帝国の逆襲(劇場版クレヨンしんちゃんの言わずと知れた名作。親が洗脳されて子ども返り、皆ネグレクトして自分の遊びに没頭してしまう恐怖を描いた作品)」だね!まあ、監督も言っていたが行き過ぎた自由あるいは統制は子どもの教育によろしくない。可愛い子には旅をさせろとはこのことだなと思った。とはいえ、自分の可愛い娘がこんなパンクになっていたらやだな...まあ、石けんと歯磨き粉で髪を立てていたら、ワックス使えとは言うけどねw「けいおん!」もバンド活動1割、9割ティータイム、曲も「ごはんはおかず」という鬼畜な代物で、なんたってその曲をロンドン公演で使用するDQN感を出していたが、この映画の少女に比べれば月とすっぽんの差と言えよう。ああ、俺にもそんな時代があったのだと懐古するチェ・ブンブンでしたw

 もちろん、「大変良い」で投票!こんなのがグランプリ獲ったら事件だけれどねw

 

Q&Aの様子を動画に収めました。

どうやら、日本では舞台挨拶は撮影禁止だけれど、Q&Aは撮り放題らしい。

ってことで権利行使しました!