「25万で欧州を放浪した高校生(仮)」

十八日目 大御所の古城

 今日も元気に、古城巡り。今日の古城巡りは昨日よりも豪華ラインナップだそうだ。歴史に当時、興味を抱かなかった僕は半信半疑だったが、本当に面白い日であった。城も芸術作品である。なんと言ってもまず初っ端から衝撃を受ける。ヴィランドリー城から眺める庭園が可愛いのだ。庭園芸術って盆栽のイメージが強いから、緑、緑しているのかなと思いきや、まるでアニメ「不思議の国のアリス」のように色鮮やか。赤と緑のコントラストが素敵だ。赤と言えば良く、黒や白、青と引き合いに出されるが、緑でもマッチすることに気づかされた。もちろん、城内もゴージャスですよ。ルネッサンス様式として最後の城らしく、すべてにおいて全力。内外から高級感をにじませていた。こんな城に住んでみたいが、沢山のお手伝いさんを雇わないと掃除できずどんどん劣化していくのだろうな。やっぱり僕はこぢんまりとした家の方が好きでした。

 写真好きは時折、水の反射を利用して物を撮りたくなるものだ。水の反射を利用して「城」を撮りたかったらシュリー・シュル・ロワール城に行こう。濁っている池にも関わらず、総てを反射する。そのギャップの面白さに、城だけでなく周りに設置されているオブジェをもバックにして撮りまくった。晴天が功を奏して綺麗な写真が撮れる。ありがとう天気さん。晴れにしてくれて。

 陸地と陸地をまたぐ異色なシェノンソー城から眺めるシェール川は綺麗だ。印象派画家たちがいたら、何日も滞在しそうなぐらいビュティフルな眺め、絶景である。そして、案の定城内では沢山の絵が所蔵されていた。誰の作品かは分からなかったが、インスピレーションかき立てさせられる独特なシェノンソー城に魅せられたんだろうなと思わせられる作品が沢山置いてあった。後から気づいたのだが、この城ヴェルサイユ宮殿に次いで最も観光客が訪れる城だとのこと。後述するシャンボール城よりも人気だってことに驚かされた。そして納得もした。僕もキャンバス持っていたら、数時間粘って目の前の絶景を描きとめたことであろう。

 本日最も興奮した城、それはアンボワーズ城である。街中に聳え立つ古城。まるでモンスターハンターの世界のようだ。一狩り行こうぜ!おっと、中二時代を思い出す。この城のどこが、カッコいいかって?教えよう。まず、他の城はいかにも「城」が一つ設置されているのに対しアンボワーズ城は、「城」の周りを家々が包囲しているのだ。一見するとどこから進撃すればいいのか分からない。街の家々からゲリラ攻撃もできる。映画「レ・ミゼラブル(2012)」の市街地戦みたいなことをすれば、敵の軍勢を容易に一掃できる。そのハイな防御力、その防御力を誇示するかのような外観に私の心は奪われた。さすがに、シノン城と比べるとシノン城の方がロマンあるけれど、こんな厳つい城のある街でレオナルド・ダ・ヴィンチは活動してたのか。カッコいいぜ。

 ロワール古城巡り、有終の美を飾るのは国立シャンボール公園。世界遺産であるロワール渓谷の入り口にあります。地平線まで見えそうな緑の絨毯のど真ん中に威厳ある姿でスタンド・アップしている城。こんなデカい城の中はさぞかし面白いのだろうと思ったら、30分前に閉城時間を迎えていたようで残念ながら入ることが出来なかった。無念すぎる。「あなわびし」とはこういうときに放たれる言葉である。だだっ広いフィールドに立つシャンボール城。住居用の城ではなく、狩猟用の城だとのこと。これまた、モンハンのようではないか。ちゃっちゃら~ちゃちゃ~ら~ら~と僕の頭の中であの音楽が流れる。そして、哀しみの写真を収めた。

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