「25万円で欧州を放浪した高校生(仮)」

二十四日目 国外脱出~日本編~

 今日は待ちに待ったエクストリーム国外脱出である。長いと思っていた旅も気が付いたらエンディングを迎えつつある。グダグダだったけれど、楽しかった。僕の人生の血と骨になった旅だったな。さて、修学旅行お決まりのセリフ「おうちに帰るまでが旅行です」を発動。無事に帰国できるかな。

 AM7:00

 シャルル・ド・ゴール空港に行くための列車は途中で分岐があるため、慎重に選ばなくてはならない。お見送りがてらエムさんもついてきて下さったので、工事中につき煩雑なルートを通らなくてはならなかったが難なく空港にたどり着けた。問題はそのあとである。エムさんの家でトランク重量を量ったときは19.6kgと追加料金かからない限度の重さである20kgを下回っていたのだが、空港の無人計測器で量ったら20.6kgとオーバーしてしまったのだ。教訓、17kgを超えたら要注意である。ただでさえ、キャパシティが少ない僕のリュックサックなのに、お茶缶をしまったら重いし容量いっぱいいっぱいだしでちとムカついた。まあ、僕のせいだけれどね。

 さて前述で僕がポータブルDVDプレーヤーを所持していると語ったが、確かに便利だ。しかし、空港のテロ対策上面倒くさい業務が待っていた。空港の検閲に引っかかったのである。フランス語なまりの英語は本当に聞き取りづらい。何を言っているのかわからない。何故僕が通行できないのかもわからない。こういう時は第六感を使おう。対岸に財布とパスポートがある以上、早急に解決しないといけない。相手の要求を魂から聴いていると、どうやらポータブルDVDプレーヤーはリュックサックの外に出してほしいとのこと。空港職員は決まり上、自分自身で僕のリュックサックを開けてそれを出すことができないのだ。手数かけてすまんねと僕はDVDプレーヤーを外に出す。あきれ顔で空港職員は僕を通してくれた。ほっと一安心、無事に12時間フライトにたどり着きました。久しぶりの映画鑑賞だからと全力四本立てをする。マーベルメンバー大集合超大作「アベンジャーズ」の弓使いのクールさに熱くなり、「新・三バカ大将 ザ・ムービー」のくだらなさに爆笑。「The Lady アウン・サウン・スーチー引き裂かれた愛」でアウン・サウン・スーチーの勇ましさに感動しました。そして、「白雪姫と鏡の女王」のリリー・コリンズの眉毛が太すぎて萎えた。映画好きは時間を早めるのが上手い。あっという間に、サウジアラビア人と出会ったクアラルンプール空港に到着。彼との再会はなかったが、興奮した。しかし、またしても6時間くらい待たねばならなかったので、スタバでうっかり映画4本立てして徹夜な僕を奮い起こした。

 ここから先の記憶は上野駅に到着した記憶しかない。日付は次の日である。無事25日間サバイバルを成し遂げました。寿司が食いたい。親にお願いして「くら寿司」に連れて行ってもらいました。明日から、サボりにサボった部活へ出勤だ。今年も強行突破で合宿サボったから土産を渡さなくては。体力を蓄えるため、PM7:00に僕は寝る。こうして、長かった僕の波乱万丈な人生のページが完成されたのであった。

                                   FIN