「映画ドラえもん2014」:イオンシネマ市川妙典にて

ゆとりからアダルトへ...

「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境

~ペコと5人の探検隊~」:評価80

監督:八鍬新之助 出演:水田わさび、大原めぐみetc

 

 今年もドラえもんのシーズンがやってきたということでまたしても観てしまったw

 前作「ひみつ道具博物館」では、お決まりのシリアス描写が欠けていて、なんかやんわり終わったイメージが強い。ブログでも「ゆとりな映画」と書いた記憶がある。

 今作は監督が変わっているためか、妙に大人も楽しめるぞ。

 

 まず、その一。しずかちゃんのお風呂シーンがやたらと多い!あの男3人とロボット一体というむさ苦しい空間にグイグイ入り込み魅了する彼女(よく毎回映画で悲惨な目遭っても懲りないなw)がやたらと「お風呂フラグ」をたてるのだ。しつこいぐらいに。これは事件である。しかも、僕が記憶する限り3回(1回は微妙なところだが)も入浴シーンがあるのだ。どんだけ魅せたいんだよ。

 

 さて、しずかちゃんから一回離れよう。今回はちゃんと人類の危機が訪れるぞ。「猿の惑星」になりかけたところを救うという偉業を成し遂げている。楽しめるところその二。今回はスネ夫とドラえもん以外、妙に凄いのだ。のび太は、未開の地を探すために何百万枚もの写真データを調べようと、ぶっ倒れても立ち上がる「舟を編む」ではなく「地図を編む」男だカッコいいぞ。一方ジャイアンは、ひみつ道具を駆使して歩むジャングル冒険に疑問を抱き苦言を呈す。そして、「フィッツカラルド」さながら大惨事になった時、責任を一人でしょいこんで悶々とする。そこからのペコのくだりがサイコーにクールだ。暑苦しいが人間味がある。大人になったなジャイアン。そして、しずかちゃんまでもがクールだ。脱ぐだけじゃないぞ。彼女は冒険心を大人になるまで失いたくないねと仲間と思いを確かめ合う、そして足を引っ張るのび太を励ます。緋牡丹博徒でいうお竜のような素晴らしい女将であった。まあ、スネ夫とドラえもんはいいよ。少年だね。

 

 そんなこんなで子どもが観ても楽し、大人が観ても感動の作品だが、ラストは子どもには分かりにくかったのでは?大人向けなすっきり謎解き、この作品はひょっとしたらドラえもん好きなアダルトに向けた愛のメッセージだったのかもしれない。

 秘境探検、チートばっかり使っていても、映画ファンも憎めないのがドラえもんの凄いところといえよう。