「銀の匙」:イオンシネマ市川妙典にて

おいおい、それ魅せていいのか?

「銀の匙」:評価70

監督:吉田恵輔 出演:中島健人、広瀬アリス、黒木華etc

 

 「鋼の錬金術師」の荒川弘が急に農業漫画を始めて、僕の高校時代陸上部の仲間で衝撃を受けていたあの「銀の匙」が映画化。

 

 なんと、監督はリアリズムにこだわったためかモンド映画さながらの凄まじいドキュメンタリー映画になっていた牛の糞を尻の穴から取り出す様子や鶏の首を切るシーンなど、レイティングこそ何もついていないが強烈でリアルな農業高校ライフを疑似体験できる代物になっている。

 

 この作品最大の目玉はラストのあのシーンでも、恋愛シーンでもない。とある動物の解体シーンだ。先生が「これから、解体から出荷までの工程を見学する。かなり衝撃的だから、見たいものだけが来るように」と言っておきながら、観客は強制参加である。

「いのちの食べ方」や「ブタがいた教室」でも間接的に魅せていたのに、この作品は本当に電気ショックや電動のこぎりで解体するシーンを魅せるのだ。人によっては肉を食べられなくなるだろうなと思うほど衝撃的でした。

 

 それでも服装や校舎、農家事情を事細かく描写している点は評価できる。ツンデレがでようが、主人公があれだろうが、ヒロインがあれだろうが。そう、これは列記としたドキュメンタリー。農業に興味がある人、食ができるまでに興味のある人必見な作品でした。